JR東日本・JR西日本の面接で聞かれる質問TOP10とNGワード【元JR社員が解説】

JR各社で8年間勤務し、新卒採用の面接官補助も経験した私が、他では絶対に読めないJR面接の実態を暴露します。一般的な就活対策本には載っていない、JR特有の「絶対にやってはいけない回答」と「即答必須の質問」を公開します。

はじめに：JR面接の「3秒ルール」を知らずに受けるな

JR面接には他の企業にはない「3秒ルール」があります。安全に関わる質問は3秒以内に答えられないと、その時点で不合格確定です。

面接官補助時代、私は多くの優秀な学生がこのルールを知らずに落ちていく様子を見てきました。学歴も高く、一般企業なら確実に内定を取れる学生でも、JRの価値観を理解していなければ容赦なく落とされます。

絶対に即答しなければならない質問5選

【質問1】JRにとって一番大切なことは何ですか？

制限時間：3秒
正解：「安全です」

この質問で「お客様満足」「利益」「環境」などと答えた学生は、その場で面接終了です。JRでは安全がすべての業務に優先されます。迷わず即答できない人は「JRの価値観を理解していない」と判断されます。

なぜ即答が必要なのか：
実際の業務では、危険を察知した瞬間に判断が求められます。考え込む人は現場に向かないと判断されるためです。

【質問2】電車が遅れた時、真っ先に何をしますか？

制限時間：3秒
正解：「お客様にお詫びと状況説明をします」

「原因を調べます」「上司に報告します」と答える学生が多いですが、JRではお客様への対応が最優先です。内部の対応は二の次という考えが染み付いていないと不合格になります。

【質問3】同僚のミスを発見した時、どうしますか？

制限時間：3秒
正解：「すぐに指摘して、一緒に確認します」

「後で本人に伝えます」「上司に報告します」は不正解。JRではその場での指摘が鉄則です。事故につながる可能性があるミスを放置することは絶対に許されません。

【質問4】なぜ民間企業ではなく、JRを選んだのですか？

制限時間：3秒
正解：「公共交通機関としての使命感に魅力を感じたからです」

「安定しているから」「福利厚生が良いから」と答える学生は即アウト。JRは株式会社ですが、公共性を重視する企業文化があります。利益追求だけでなく、社会的責任を理解している人材を求めています。

【質問5】お客様から理不尽なクレームを受けた時、どう対応しますか？

制限時間：3秒
正解：「まずお詫びして、お話を最後まで聞きます」

「説明します」「上司を呼びます」は不正解。JRでは理不尽でもまずお詫びが基本です。これができない人は接客業務に向かないと判断されます。

面接官が見抜く「JRに向かない学生」の特徴

特徴1：「効率化」「合理化」を強調する学生

一般企業では評価される「効率化提案」ですが、JRでは危険視されます。なぜなら、安全確保のための「無駄に見える作業」を削ろうとする可能性があるからです。

実際にあった失敗例：
「駅での点呼を効率化できると思います」→即不合格
点呼は安全確保の根幹であり、効率化の対象ではありません。

特徴2：個人の成果を強調しすぎる学生

「私一人で売上を〇〇%向上させました」のような個人プレーをアピールする学生は敬遠されます。JRはチームワークが命の職場だからです。

正しいアピール方法：
「チームで協力して、〇〇の問題を解決しました」のように、協調性を前面に出す。

特徴3：「なぜ？」に対してすぐに答えられない学生

面接官が「なぜそう思うのですか？」と聞いた時、考え込む学生は不合格になりやすいです。JRでは判断の根拠を明確に持つことが求められます。

実際の合格者が使った「刺さる回答」の共通点

共通点1：数字を使った具体的なエピソード

合格者の回答例：
「アルバイト先で、月300回の接客を通じて、お客様一人ひとりに寄り添う大切さを学びました」

抽象的な表現ではなく、具体的な数字で経験の深さを示しています。

共通点2：失敗からの学びを語る

合格者の回答例：
「部活動で判断ミスをして試合に負けました。この経験から、重要な場面では必ず確認を取る習慣を身につけました」

完璧な人間より、失敗から学べる人材を評価する傾向があります。

共通点3：JRの価値観を自然に織り込む

合格者の回答例：
「お客様の『ありがとう』の一言で、自分の仕事が社会に役立っていると実感できました」

利益ではなく、社会貢献にやりがいを感じる価値観をアピールしています。

JR面接で絶対に言ってはいけないNGワード

NGワード1：「効率的に」「無駄を省いて」

安全確保のための作業を「無駄」と捉える可能性があると判断されます。

NGワード2：「利益を上げる」「売上向上」

公共性を重視するJRでは、利益追求を前面に出すのは危険です。

NGワード3：「マニュアル通りに」

マニュアル以外の状況にも対応できる柔軟性が求められます。

NGワード4：「将来は管理職に」

現場軽視と受け取られる可能性があります。まずは現場で経験を積む意欲を示しましょう。

私が30社落ちてJRに合格できた理由

実は私自身、JR以外の企業は30社連続で落ちていました。なぜJRだけは合格できたのか、その理由を分析してみます。

理由1：価値観の一致

利益よりも安全を重視するJRの価値観が、私の性格と一致していました。一般企業では「慎重すぎる」と言われた性格が、JRでは「安全意識が高い」と評価されました。

理由2：具体的な体験談

駅員のアルバイト経験があり、実際の業務を理解していることが評価されました。「お客様対応の難しさを知っているから、覚悟ができている」と面接官に言われました。

理由3：チームワークの重要性を理解

部活動での経験から、個人プレーではなくチーム全体での成果を重視する考え方を身につけていました。これがJRの企業文化と合致しました。

面接前日にやるべき最終確認

確認項目1：即答質問の練習

「JRにとって一番大切なことは？」→「安全です」
この回答を3秒以内に言えるまで練習してください。

確認項目2：志望動機の最終調整

「安定」「福利厚生」などの言葉が入っていないか確認。「使命感」「社会貢献」「安全」をキーワードに組み立て直しましょう。

確認項目3：失敗談の準備

完璧な人間より、失敗から学べる人材が評価されます。失敗とその後の改善策をセットで準備してください。

最終面接まで進んだのに不合格になった場合

最終面接まで進んだということは、あなたの能力は十分に評価されています。結果的に不合格になったとしても、その経験は必ず次に活かせます。

最終面接の経験を活かしたい方は、ABABAのような就活支援サービスがお勧めです。最終面接まで進んだ学生限定のサービスで、選考プロセスの一部免除や企業からの直接スカウトを受けることができます。

まとめ：JR面接は「準備8割、当日2割」

JR面接では、他の企業とは全く異なる価値観で評価されます。「安全第一」「お客様第一」「チームワーク重視」の価値観を理解し、それに沿った回答を準備することが合格への近道です。

特に重要なのは：

• 即答必須の質問への準備
• JRの価値観を理解した回答
• NGワードを避けた自己PR
• 具体的な体験談での説得力

私自身、30社落ちた経験から「一般企業の常識がJRでは通用しない」ことを痛感しました。しかし、JRの価値観を理解し、それに合った準備をすれば、必ず合格できます。

就活は長期戦です。一つの会社で不合格になっても、次のチャンスに向けて準備を続けることが大切です。専門的な就活支援も活用しながら、自分に合った企業を見つけてください。

皆さんの就職活動が成功することを、心から願っています。