「大阪万博、やっぱり行っておけばよかった……」
2025年10月13日に閉幕した大阪・関西万博。SNSや職場での話題を横目に、行けなかった(行かなかった)人は今、どんな気持ちでいるだろうか。
この記事は、「行きたかったけど行けなかった」「最初から行く気がなかったけど、今ちょっと気になっている」という人に向けて書いている。
正直に言おう。万博は「行って損した」人も「行かなくて損した」人も、両方いたイベントだった。どちらが正解かは、人による。ただ、閉幕した今だからこそ見えてくる「本当のこと」がある。
大阪万博とは?まず基本をおさらい
大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)は、2025年4月13日から10月13日の184日間、大阪市の人工島「夢洲(ゆめしま)」で開催された国際博覧会だ。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
158の国と地域が参加し、最終的な一般来場者数は約2,557万人に達した。開幕前は批判の嵐だったが、終わってみれば愛知万博(約2,200万人)を超える来場者を記録している。
会場のシンボルは木製の大屋根「リング」。直径約675メートルという世界最大級の木造建築として話題になった。閉幕後も北東部分約200メートルが保存され、大阪市が周辺を公園として整備する予定だ。
「行かなかった後悔」7選──正直な声を集めてみた
閉幕後のSNSや知恵袋では、行かなかった人の後悔の声が多数寄せられている。代表的なものを整理した。
① 大屋根リング(リング)を生で見たかった
写真や映像で見るのと、実物は別物らしい。周囲約2キロ、世界最大級の木造建築を目の前にした人は口をそろえて「圧倒された」と言う。
「行った人の写真を見るたびに、あのスケールを体で感じたかったと思う」という声は多い。しかも閉幕後に全体が取り壊されることが決まっており(一部保存のみ)、もう完全な姿で見ることはできない。
② パビリオンの「体験」が思った以上に濃かった
「行った人しか語れない体験談」がSNSに溢れた。例えばフランス館の没入型映像体験、アメリカ館の月の石の実物展示、イタリア館に展示されたファルネーゼのアトラス像(国宝級)など。映像で見るのと、実際に立って感じるのはまるで違うという体験者の声が印象的だった。
なお、イタリア館の至宝は閉幕後に大阪市立美術館での特別展として引き続き展示されており、これは行けなかった人にとって数少ない救済策のひとつだ。
③ 世界の食が一か所に集まる機会は二度とない
150以上の国と地域が参加した万博では、普段なかなか口にできない各国の料理が一か所で食べられた。シンガポール館のカフェラテ、トルコのバクラヴァ、世界各国のレストランが軒を連ねる光景は、もう存在しない。
「食べ物目当てで行けばよかった」という後悔の声も意外と多い。
④ 子どもに「見せておけばよかった」という親の後悔
特に子を持つ親からの声が多い。「あの体験は教科書では伝えられない」「20年後に子どもが覚えていたかもしれない記憶を、作ってあげられなかった」という後悔は、親としてはなかなかきつい。
一方で「行ったけど子どもが小さすぎて何も覚えていない」という声もあり、タイミングは難しかったのも事実だ。
⑤ 「どうせたいしたことない」と思っていたら想像以上だった
開幕前のネガティブな報道(建設費問題、パビリオン建設遅れなど)の印象が強く、「行ってもたいしたことないだろう」と判断して行かなかった人は多い。しかし実際に行った人の感想は、終盤になるほど好意的なものが増えた。
「ネットの批判を信じすぎた」という声はかなり多く見られる。開幕当初の批判と、実際の体験の間には大きなギャップがあったのが大阪万博の特徴でもある。
⑥ 限定グッズ・ミャクミャクグッズを買い逃した
公式キャラクター「ミャクミャク」の人気は想像以上で、グッズ売上は約800億円に達したと報告されている。万博限定・会場限定のグッズは当然もう手に入らない。
ただし、博覧会協会はグッズの販売を2026年3月末まで延長しているため、一部のグッズはまだ購入可能な場合がある。詳細は公式サイトを確認してほしい。
⑦ 「万博ロス」の会話に参加できない
これは少し感情的な話だが、職場や友人との「万博どうだった?」という会話に乗れないもどかしさを感じている人は少なくない。184日間、メディアとSNSを席巻し続けたイベントだったため、共通体験として話せないのは意外と寂しいものだ。
「行かなくてよかった」と思う人も実際にいる
ここは正直に書く。万博に行って後悔した人も、たしかにいた。
| 行って後悔したポイント | 内容 |
|---|---|
| 暑さと体力消耗 | 屋外が多く、夏場は熱中症リスク大。「歩き回るだけで死にそうだった」という声多数 |
| パビリオンに入れない | 事前予約なしでは人気パビリオンは90分〜2時間待ちも。「入れたのは2つだけ」という人も |
| 料金の高さ | 入場料+交通費+食事代で1人2〜3万円超えも。「コスパ悪い」という声は多い |
| 予約システムの複雑さ | 7日前抽選・3日前抽選・当日登録と複数の予約方法が混在し、初見には難解 |
| 期待値と現実のギャップ | 「未来技術がすごい」という期待で行くと、展示の薄さにがっかりするケースも |
つまり、「準備ゼロで行った人」と「リサーチしてから行った人」で、体験の質がまったく違うイベントだった。これが大阪万博の本質だと思う。
おちゃっぱの正直な総評
元JR職員で鉄道や大型イベントの混雑に慣れている自分の目線から言わせてもらう。
大阪万博は「情報格差が体験格差に直結するイベント」だった。
銀行員として200件以上の融資審査をしてきた経験上、こういう言い方ができる——万博の「価値」はあった。しかしその価値を引き出すためのコストが高かった。コスト=お金だけでなく、情報収集の手間、体力、スケジュール調整のコストも含めてだ。
行かなかった理由として最も多いのは「混雑が嫌」「お金がない」「遠い」「興味がない」などだ。これはすべて合理的な理由だ。無理に後悔する必要はない。
ただ、「どうせたいしたことないだろう」という思い込みだけで行かなかった人には、少しだけ後悔する余地があるかもしれない。あの規模の国際博覧会が日本で開かれるのは、次の横浜花博(2027年)まで待つことになる。
行けなかった人ができる「今からできること」
1. イタリア館の至宝を大阪市立美術館で見る
万博で大人気だったイタリア館の「ファルネーゼのアトラス像」など国宝級の展示が、2026年1月12日まで大阪市立美術館で特別展示されている(会期確認推奨)。万博に行けなかった人への数少ない救済策だ。
2. 公式グッズをまだ買える
博覧会協会はミャクミャクなどの公式グッズの販売を2026年3月末まで延長している。オンラインショップを確認すれば、一部グッズはまだ入手可能だ。
3. バーチャル万博のアーカイブ動画・記録を楽しむ
公式サイトや各メディアが360度動画やパビリオン紹介動画を公開している。体験の代替にはならないが、「どんな雰囲気だったか」を知る手段として活用できる。
4. 次の万博「横浜花博2027」に備える
2027年、神奈川県横浜市(旧上瀬谷通信施設)で国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)が開催される。会期は2027年3月19日〜9月26日の予定だ。次こそ後悔しないよう、早めに情報収集を始めよう。
Q&A:よくある疑問に答える
Q. 大阪万博のグッズは今も買えますか? A. 博覧会協会は2026年3月末まで公式グッズの販売を延長しています。公式オンラインショップを確認してください。 Q. 行かなかったことを後悔しているけど、今からできることはある? A. 大阪市立美術館でのイタリア館特別展(要会期確認)、公式グッズ購入、アーカイブ動画鑑賞が現実的な選択肢です。 Q. 万博会場(夢洲)は今どうなっている? A. 閉幕後、会場の解体・撤去が順次進んでいます。大屋根リングの一部は保存予定。跡地は国際観光拠点・ビジネス研究拠点として整備される計画です。 Q. 次の万博はいつ・どこで? A. 日本では2027年に横浜市で国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)が開催予定です。世界では2030年にサウジアラビアのリヤドで登録博(大型万博)が開催されます。
まとめ:後悔は「次」に活かせる
大阪万博は終わった。もう行けない。それは変えられない事実だ。
でも、後悔を抱えたままでいるよりも、「なぜ行かなかったのか」を自分なりに分析して、次の機会に活かすほうがずっといい。
「混雑が怖かった」→ 次は平日ねらいで早めに計画する。
「お金がなかった」→ 次はポイ活や積立で旅費を準備しておく。
「情報不足で動けなかった」→ 次は開催前から情報収集する。
万博という体験を逃したことを悔やむより、「次の大型イベントを逃さない自分」になることのほうが、よっぽど価値がある。
2027年の横浜花博、ぜひ一緒に行こう。
※本記事の情報は2026年3月時点のものです。グッズ販売期間・展示会期等は変更になる場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
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