VTuber四天王は、キズナアイ・ミライアカリ・電脳少女シロ・輝夜月・ねこますの5人を指す、黎明期の呼び名です。
「四天王なのに、もう1人多いんですが?」。まずそこが気になりますよね。よく使われる説明は、先駆けのキズナアイさんを別格の存在として、ほかの4人と合わせて数えるというもの。ゲームの「四天王+チャンピオン」を思い浮かべると、すっと入ってきます。
ただし、正式なユニット名でも、いまの人気順でもありません。2017年末から2018年にかけてVTuberが注目を集めたころの、ネットの呼び名として読むのがちょうどいいです。
👑 VTuber四天王は誰?まずは5人の早見表
| 名前・活動開始時期 | 知る入口になる活動 |
|---|---|
| キズナアイ 2016年12月1日 |
A.I.Channelの動画、ゲーム実況、音楽。公式年表で動画から音楽へ広がった歩みを追えます。 |
| ミライアカリ 2017年10月27日 |
トーク・企画動画と音楽。「ミライノセカイ」などの楽曲も入口です。 |
| 電脳少女シロ 2017年6月28日 |
動画・ゲーム配信・音楽ライブ。長く続く活動を、周年配信でもたどれます。 |
| 輝夜月(かぐやるな) 2017年12月9日 |
テンポのよい短い動画と、楽曲・VRライブ。映像と音楽の両方に活動が広がりました。 |
| ねこます 2017年11月ごろ |
「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」として知られた個人クリエイター。3Dモデル制作やVRChatも大切な活動です。 |
開始日は各公式資料のデビュー・チャンネル開設を基準にしています。全員の「最初の動画投稿日」をそろえた表ではありません。ねこますさんは、当時の本人インタビューでモデル完成が2017年11月初めと分かるため、月単位で記載しています。
🤔 なぜ四天王なのに5人?厳密な名簿から生まれた言葉ではない
いちばん覚えやすいのは、キズナアイさん+ほかの4人という数え方です。でも、どこかの運営が5人を集めて「今日からこのユニットです」と発表したわけではありません。
当時から人数はツッコミどころだったようで、ねこますさん本人も2018年4月9日の投稿で、ポケモンで育った世代として四天王が4人だけのほうが違和感がある、という趣旨の話をしています。呼ばれていた側にも、ちゃんと届いていた疑問なんですね。
出典:ねこますさんの当時の投稿
そのため、四天王を「現在の登録者数上位5人」や「最初に誕生した5人」と言い換えるのは違います。VTuberが広く知られ始めた時期を象徴する呼び名として押さえれば大丈夫です。
📺 5人を知るなら、どこから見る?
キズナアイ|動画だけでなく、音楽への広がりも見る
2016年にA.I.Channelを開設し、2017年にはA.I.Games、2018年にはオリジナル曲「Hello, Morning」や単独ライブへと活動を広げています。ひとつのジャンルに閉じず、「バーチャルな存在が何をできるか」を広げてきた歩みが分かりやすい人です。
まずは公式の活動年表へ。休止前だけで止めず、2025年の「かもね」から始まる復帰後の音楽活動まで見ると、昔と今がつながります。
ミライアカリ|企画動画と楽曲の両方が残る
2017年10月に活動を始め、動画に加えて音楽にも取り組みました。「昔のVTuberって短いトーク動画だけ?」と思っている人は、楽曲にも寄り道してみてください。
公式サイトのMOVIE欄には「ミライノセカイ」「シャイニン!」などがまとまっています。動画全体を探す場合は公式YouTubeチャンネルへ。
電脳少女シロ|当時の名前であり、いまも活動する人
四天王という言葉が昔のものなので、全員が活動を終えているように感じるかもしれません。シロさんはその思い込みをほどいてくれます。
2026年の9周年配信は、現在の活動を知る入口。初期の動画だけでなく、年月を重ねたあとのステージも見られます。
輝夜月|短い動画の勢いと、VRライブ
短い動画での勢いのあるやり取りに加え、音楽やVRライブにも取り組みました。公式プロフィールでは、2018年の「Beyond the Moon」リリースとZepp VRでのライブが紹介されています。
音楽から入るなら、公式の「Dance With Cinderella !」ライブ映像へ。現在の投稿状況とは分けて、当時の代表的な活動として紹介します。
ねこます|「自分で作って動かす」という入口
見た目と声のギャップだけで語ると、制作の面白さを取りこぼしてしまいます。本人は当時のインタビューで、3Dモデルを作った過程やVRChatにのめり込んだ経緯を話しています。
いま見るなら、本人サイトと本人のXが入口です。「動画投稿者」という箱だけでは収まりきらない、VRやアバター制作の活動にも注目です。
出典:PANORA・ねこますさん本人インタビュー(2017年)
🗓️ VTuber四天王を中心に見る、短い歴史年表
| 時期 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2016年12月 | キズナアイがA.I.Channelを開設。 |
| 2017年 | 電脳少女シロ、ミライアカリ、ねこます、輝夜月の活動が始まる。 |
| 2017年末~2018年 | VTuberへの注目が広がり、5人を四天王と呼ぶ言い方が知られるようになる。2018年4月には本人も人数に言及。 |
| 2018年 | キズナアイの楽曲・単独ライブ、輝夜月の楽曲・VRライブなど、音楽方面にも展開。 |
| 2020年8月 | 輝夜月「暇なんだけど。」公開。今回確認した公式の通常動画一覧では、これが最新。 |
| 2022年2月26日 | キズナアイがライブ後、スリープ期間へ。 |
| 2023年3月31日 | ミライアカリが引退。 |
| 2025年2月26日 | キズナアイが活動再開。「かもね」公開。 |
| 2026年 | 電脳少女シロが9周年。キズナアイは音楽活動を継続し、ねこますもVRChat関連などを発信。 |
これは5人に関係する出来事を抜き出した年表です。VTuber全体の歴史を、この5人だけで説明できるわけではありません。
🔎 現在はどうしている?引退と更新停止は別です
| 名前 | 2026年9月9日に確認できた状況 |
|---|---|
| キズナアイ | 活動中。公式年表で2025年2月の復帰と2026年の音楽活動を確認。 |
| ミライアカリ | 2023年3月31日引退。公式サイトの引退・GOOM STUDIO運営終了のお知らせに基づく表記。 |
| 電脳少女シロ | 活動中。所属会社の9周年発表と公式配信を確認。2026年11月の生誕祭9開催も発表されています。 |
| 輝夜月 | 公式の通常動画一覧は2020年8月29日の投稿が最新。今回確認した公式資料では、現在の再開・引退を確定できる新しい発表は確認できませんでした。ここでは「引退」と断定しません。 |
| ねこます | 本人発信を継続。2026年9月8日のXでVRChat関連の投稿を確認。プロフィールにはVR向けアバター販売の案内もあります。 |
輝夜月さんの確認先:公式動画一覧/「暇なんだけど。」。ねこますさんの確認先:2026年9月8日の本人投稿。
昔の名前を検索すると、古い「休止中」の説明がそのまま見つかることもあります。キズナアイさんのように復帰しているケースもあるので、記事の日付と、最後の公式発表をセットで見るのがおすすめです。
💬 よくある疑問
全員ニコ生出身なの?
いいえ。四天王は活動の広まりを表す呼び名で、同じ出身地や所属を意味しません。未公表の経歴や同一人物説をつなげて、全員をニコ生出身と扱うこともできません。
ネット配信の別の流れを知りたい方は、ニコニコ出身の配信者・VTuberを紹介する記事もどうぞ。この記事の5人を一律にそこへ分類する意図ではありません。
いまの四天王は誰?
この言葉で紹介される5人と、現在の人気ランキングは分けて考えましょう。登録者数、同時視聴者数、音楽、ライブなど、どの物差しを使うかで順位は変わります。この記事では新しい四天王を勝手に任命しません。任命式もありません。
昔の動画から全部見ないと楽しめない?
もちろん、そんなことはありません。気になった1本や1曲からで大丈夫です。四天王という言葉は、履修科目というより、昔のVTuber文化へ入るための案内板。まずは自分が面白いと思える入口を選んでみてください。